「クラウドファンディングに投資したいけど、税金どうなるの?」
「クラウドファンディングでも確定申告は必要になる?」
このような疑問にお答えします。
投資型クラウドファンディングで利益が出れば、税金はかかります。所得の区分は雑所得になるので、他の所得とは損益通算できないですが、経費は引けます。
投資型クラウドファンディングの税金はどうなる?
投資型クラウドファンディングで利益が出れば、雑所得として扱われるので所得税がかかりますが、経費を入れることができます。
仕訳で解説していきますね。
たとえばクラウドファンディングで5万円分の不動産投資をしたとしましょう。このときに作る仕訳はこれです。
日付 | 借方 | 借方金額 | 税区分 | / | 貸方 | 貸方金額 | 税区分 | 摘要 |
5/10 | 投資不動産 | 50,000 | – | / | 現金 | 50,000 | – | クラファン |
投資不動産は、貸借対照表の資産科目の「投資その他の資産」になります。つまり、クラウドファンディングで投資したときは、資産が増えるということになるので、この時点では税金はかかりません。
で、分配金が支払われるときに源泉所得税が引かれます。
分配金から源泉所得税が20.42%引かれます
そのご、投資案件から2,500円の分配金が支払われたとしましょう。このときに源泉所得税が20.42%引かれます。
仕訳にするとこうですね。
日付 | 借方 | 借方金額 | 税区分 | / | 貸方 | 貸方金額 | 税区分 | 摘要 |
8/10 | 現金 | 1,990 | – | / | 雑収入 | 2,500 | – | 分配金 |
預け金 | 510 | 源泉所得税 |
投資型クラウドファンディングで得た利益は、雑収入で計上します。源泉所得税は天引きされているので、貸借対照表の資産科目の「預け金」で管理しますよ。
これで、クラウドファンディングの売上は計上できました。つづいては経費です。
投資型クラウドファンディングは経費を入れられます
クラウドファンディングで、さきほどの5万円の不動産に投資するまでにかかった費用は経費として参入できます。
たとえば、スマホの通信料です。投資案件をチェックしたりするのでインターネット通信料がかかりますからね。
仕訳にするとシンプルにこれです。
日付 | 借方 | 借方金額 | 税区分 | / | 貸方 | 貸方金額 | 税区分 | 摘要 |
7/10 | 通信費 | 5,000 | 課税 | / | 現金 | 5,000 | – | ビックローブ |
こんな感じで、投資型クラウドファンディングなら経費を入れることができます。
しかも雑所得として扱われるので、ほかの雑所得と損益通算できます。
雑所得どうしなら損益通算OK
投資型クラウドファンディングで得た利益は雑所得になるので、ほかの雑所得と損益通算できます。
投資関連で例をあげると、仮想通貨も雑所得として扱われますよ。
たとえば投資型クラウドファンディングで10万円の利益を出したとしても、仮想通貨で10万円の損失を出していたら、雑所得は0円です。つまり税金はかかりません。
このように雑所得なら、雑所得どうしで損益通算できちゃいます。これは株の投資にはないメリットですね。
株だと配当所得になるので、経費を引けないです。その代わりに、配当控除がちょっとありますけどね。
まとめ:投資型クラウドファンディングの税金は雑所得であつかいます
投資型クラウドファンディングは雑所得になるので、経費を引くことができましたし、雑所得どうしで損益通算もすることができました。
一方で、株だと配当所得になるので経費を引けないです。
銀行にお金を預けてもまったく増えない時代ですからね。投資型クラウドファンディングにチャレンジするのもアリではないでしょうか?