会計ソフトはインストール型とクラウド型のどっち?【比較表あり】

「会計ソフトはインストール型とクラウド型のどっちがいい?」

「それぞれにデメリットはある?」

 

会計事務所歴5年のホスメモが、上記のような疑問にお答えします。

 

会計事務所ではインストール型の会計ソフトを使用し、個人としてはクラウド型の会計ソフトを3種類使ってきました。

 

もちろん今もfreee、マネーフォワード、やよいの青色申告を使用中です。

 

個人事業主や中小の法人経理向けであれば、クラウド型の会計ソフトがおすすめですね。

いっぽうでインストール型は会計事務所向けです。

 

✔️この記事の内容

・インストール型とクラウド型の会計ソフトのどっちを選ぶ?

・クラウド会計の比較

 

会計ソフトはインストール型とクラウド型のどっちにすべき?

個人事業主や法人の経理はクラウド型を選ぶべきです。

理由をまとめてみました。

 

  1. 会計ソフトと給与、請求書ソフトと連動ができる
  2. 税制改正に対応している
  3. 自動仕訳が使える

 

1、会計ソフトと給与、請求書ソフトと連動ができる

クラウド型の会計ソフトなら、他の給与ソフトや請求書ソフトと連動ができます。

 

たとえばfreeeは人事労務freeeと連動が可能で、人事労務freeeで確定した給与情報をそのまま会計freeeで仕訳として反映できます。

 

アルバイトや従業員を多く雇っている個人事業主さんや法人さんにはかなり便利な機能ですよね。

 

連動機能があるおかげで、経理に割く時間を毎月数時間も節約できます。

人件費で考えれば、5,000円分はくだらないです。

 

もっといえば、クラウド型の会計ソフトは請求書ソフトとも連動できるため、ここでも作業効率化がはかれます。

 

たとえば会計freeeと弥生会計の請求書ソフトMisocaは連動機能があり、Misocaで請求書が作成されると、会計freeeに売掛金の仕訳が作られます。

 

このような連動機能が使えるのはクラウド型の会計ソフトのメリットですね。

Misoca:会計ソフト「freee」とMisocaを連携して使う方法

2、税制改正に対応している

毎年、税制改正が行われているのをご存知でしたでしょうか?

 

たとえば2020年からは、

  1. 基礎控除が38万→48万へ増額
  2. 最小の給与所得控除が65万→55万へ減額
  3. 郵送で提出した場合に青色申告特別控除が65万→55万へ減額

 

などが行われました。

 

2019年だと消費税が増税されたので、会計ソフトを買い替える人も多くいましたよね。

 

じつは他にもたくさん税制改正はありまして、そのたびに会計ソフトはアップデートしなければいけません。

 

その点、クラウド型ならすぐに税制改正に対応できますし、わざわざ新しいソフトを買い替える必要がないので便利です。

 

いっぽうでインストール型は、アップデートの保証に入るか、買い替えないといけないのでけっきょく大きな出費になります。

 

費用を抑えたい方はクラウド型の会計ソフトを選ぶべきですね。

 

3、自動仕訳が使える

クラウド型で一番クローズアップされるのは、自動仕訳です。

 

インターネットバンキングやクレジットカードを会計ソフトと連動することで、自動で情報を読み込み、あとはぽちぽち承認ボタンを押すだけで仕訳が作成できました。

 

しかもAI学習機能があるため、過去とおなじ取引があれば勘定科目を推測してくれます。

 

だから最初の1ヶ月分の仕訳を作成できてしまえば、2ヶ月目以降は自動仕訳の承認作業も随分ラクになりますよ。

 

インストール型には自動仕訳やAI学習機能はないので、クラウド型ならではの特徴ですね。

 

いっぽうでクラウド型にもデメリットはあります。つづいてはその話。

 

クラウド型のデメリット

クラウド型の会計ソフトのデメリットはこちらです。

 

  1. 操作性はおそい…
  2. 毎月料金がかかる

 

インストール型と比べると、クラウド型のソフトは操作性が遅いです。

というもの、会計ソフトにごりごり入力することを意図していないから。

 

クラウド型は自動仕訳や給与ソフト等との連動で、データ入力を極力しないように設計されています。そのほうがミスも減るし、作業効率がいい。

 

しかし、そのぶんだけ操作性が遅くて、イライラすることもあるでしょう。

 

またクラウド型は購入ではないので、ずっと料金がかかります。

 

でも税制改正が毎年あることを考えると、買い替える必要がないのでトータルではクラウド型のほうが安上がりです。

 

それに毎月1,000円ほどで使うことができるので、大きな出費にならないのも◎。

 

インストール型は会計事務所向けのソフトな話

インストール型を検討している方は、おそらく税理士や会計士から「弥生会計を買ってください」と言われてませんか?

 

会計事務所はごりごりデータ入力をする集団なので、クラウド型よりもインストール型のほうが使い勝手がいいんですよ。

 

でもプロにとっては弥生会計のインストール型がよくても、事業者さんは違いますよね?

 

事業を行っている方は、毎日帳簿を開いている時間なんてありません。

経理に時間を割くぐらいなら、売上を伸ばしたほうがいいと考えます。

 

だから経理を自動化できるクラウド型のほうが、事業者向けなんですよ。

 

会計事務所がインストール型を薦めてきたときは、一度立ち止まってどちらが本当に有利なのか考えてみましょう。

 

クラウド型の会計ソフトを比較しました

クラウド型の会計ソフトの比較表を作りました。

 

おすすめは、freeeとマネーフォワードです。

 

名称 月額料金 おすすめプラン 人気度 特徴解説
freee 1,180円〜 スターター ★★★★★ 初心者向けの会計ソフト。簿記が分からなくても仕訳がつくれる。基本的には自動仕訳で帳簿を作るイメージ。消費税申告書を作るなら、スタンダードプランを。
マネーフォワード 980円〜 パーソナルミニ ★★★★☆ パッケージ販売のみで、会計ソフトと給与ソフトを両方つかえる。自動仕訳がもっとも使いやすい。消費税の申告書は作れないのが残念。
やよいの青色申告オンライン 8,000円/年 セルフプランドプラン ★★★☆☆ 会計事務所が勧める定番ソフト。最新技術はfreeeとマネーフォワードに劣る。

 

freeeは給与ソフトも使い勝手がいいので、従業員を雇っている方や将来的に法人成りをされる方は、freeeがいいと思います。

 

マネーフォワードもいいのですが、簿記の知識がある方や経理を雇う方におすすめです。

 

というもの、freeeよりは経験者向けのソフト設計をされているし、キャッシュフロー計算書など知識がないと使わない表作成機能が多い。

 

やよいの青色申告オンラインはfreeeやマネーフォワードと比べて、技術力に乏しさを感じてしまいます。会計事務所に指示に従う必要がある方が選ぶべきですね。

 

クラウド型の給与ソフトも比較しました

じつは、規模が大きくなると従業員を雇うか法人化するので、給与ソフトを使わなければいけなくなります。

 

つまり、事業者さんは会計ソフトと給与ソフトをセットで考えてメーカーを選んだほうがいいのです。

 

では参考までに給与ソフトもご覧ください。

 

名称 月額料金 おすすめプラン 人気度 特徴解説
人事労務freee 1980円〜 ミニマムプラン ★★★★★ 圧倒的に使いやすい給与ソフト。年末調整から法定調書の作成もOK。
MoneyFowardクラウド給与 980円〜 パーソナルミニ ★★★☆☆ パッケージ販売なので、月額980円〜で会計ソフトと給与ソフトを両方つかえる。使いやすさは人事労務freeeに劣る。
やよいの給与明細オンライン 450〜円 プラン 10 ★★☆☆☆ 給与計算のみ対応。プランをあげたとしても、年末調整や法定調書はつくれません。税理士に丸投げする方向けですね。

 

給与ソフトとの連動性や使いやすさを考えると、やっぱりfreeeが一番よかったです。

つづいてはマネーフォワード。

 

弥生会計は会計と給与ソフトの連動ができない。年末調整もできない。法定調書もつくれない、という感じで低スペックなソフト。

 

給与計算だけてきとうに間に合わせたい方にはありかもしれません。

 

通勤手当を解説した記事の後半で、それぞれの給与ソフトで給与明細書を作りました。

画像ありで解説しているので、参考までにどうぞ。

 

ホスメモ:通勤手当は非課税?消費税はどうなるの?【仕訳で解説】

 

まとめ:事業者はクラウド型の会計ソフトを選ぶべきです

個人事業主や法人の経理はクラウド型を選ぶべきでした。

理由はこちらでしたね。

 

  1. 会計ソフトと給与、請求書ソフトと連動ができる
  2. 税制改正に対応している
  3. 自動仕訳が使える

 

ただし、クラウド型の会計ソフトのデメリットもありましたよね。

 

  1. 操作性はおそい…
  2. 毎月料金がかかる

 

たしかにインストール型と比べるとクラウド型は操作性が遅いです。

というもの、会計ソフトにごりごり入力することを意図していないからでしたね。

 

購入ではないので、毎月料金はかかります。

しかし、毎年の税制改正のたびに新しく会計ソフトを買い替える必要がないので、むしろクラウド会計のほうが安上がりでした。

 

会計ソフトを選ぶときに一番いい方法は、実際に使ってみることです。

 

どの会計ソフトも無料お試し期間があるので、まずはさわってみましょう。

 

いきなり購入してしまうと後悔しやすいです。

 

まずは無料でお使いください。

名称 月額料金 おすすめプラン 人気度 特徴解説
freee 1,180円〜 スターター ★★★★★ 初心者向けの会計ソフト。簿記が分からなくても仕訳がつくれる。基本的には自動仕訳で帳簿を作るイメージ。消費税申告書を作るなら、スタンダードプランを。
マネーフォワード 980円〜 パーソナルミニ ★★★★☆ パッケージ販売のみで、会計ソフトと給与ソフトを両方つかえる。自動仕訳がもっとも使いやすい。消費税の申告書は作れないのが残念。
やよいの青色申告オンライン 8,000円/年 セルフプランドプラン ★★★☆☆ 会計事務所が勧める定番ソフト。最新技術はfreeeとマネーフォワードに劣る。

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