消費税の予定納税の仕訳は?計算方法は?【税抜きor税込みで違う】

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「消費税の予定納税の仕訳を知りたい…」

「予定納税の計算はどうなってる?」

 

このような疑問にお答えします。予定納税を支払ったときの一連の仕訳は、税抜き経理or税込み経理で処理方法が違います。

 

消費税の予定納税を支払ったときの仕訳は?

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予定納税を支払ったときの仕訳は、税込み経費or税抜き経理で仕訳はちがいますので、それぞれ解説しますね。

 

予定納税を支払ったとき:税込み経理の場合

100万円の予定納税を支払ったとしましょう。そのときの仕訳がこれです。

 

日付 借方 借方金額 税区分 / 貸方 貸方金額 税区分 摘要
8/31 租税公課 100万 不課税 / 現金 100万 予定納税

 

で、確定申告をしたら消費税の納税額が110万円だったとします。でも予定納税で100万円は納税済みなので、差額の10万円を計上することになります。

 

 

日付 借方 借方金額 税区分 / 貸方 貸方金額 税区分 摘要
12/31 租税公課 10万 不課税 / 未払消費税 10万 消費税

 

もし、確定申告をしたときに消費税の納税額が50万円だとしたら、すでに100万円を納税しているので、税務署から還付される(返金してもら)ことになります。そのときの仕訳はこちら。

 

日付 借方 借方金額 税区分 / 貸方 貸方金額 税区分 摘要
12/31 未収消費税 50万 / 雑収入 50万 不課税 消費税

 

雑収入という勘定科目を使っていますけど、これは予定納税をしたときに費用計上した租税公課を相殺する意味合いが込められています。50万払うべきところ、100万払ってしまったので、50万円の収入を計上したという感じですね。

 

つづいては税抜き経費の場合です。

 

予定納税を支払ったとき:税抜き経理の場合

さきほどの例とおなじく、100万円の予定納税を支払ったとしましょう。そのときの仕訳がこれ。

日付 借方 借方金額 税区分 / 貸方 貸方金額 税区分 摘要
8/31 仮払金 100万 / 現金 100万 予定納税

 

税抜き経理だと、予定納税で支払った金額を仮払金で処理して、一旦資産に計上します。

 

そのあと確定申告で、消費税の納税額が110万円になったとしますね。そのときの仕訳はこのようになります。

 

日付 借方 借方金額 税区分 / 貸方 貸方金額 税区分 摘要
12/31 仮受消費税 160万10円 / 仮払消費税 50万 消費税
仮払金 100万 予定納税
未払消費税 10万 確定申告
雑収入 10 端数

 

いっきに難しくなった気がしますが、そうでもないです。この仕訳が意味しているポイントまとめると次のようになります。

  1. 仮受&仮払消費税の残高をゼロにする
  2. 予定納税で計上した仮払金の残高もゼロにする
  3. 確定申告で決まった消費税の未払いを計上する
  4. 消費税の精算で生じた差額は雑収入or雑損失で計上をする

 

貸借対照表の残高を確認しながら、仕訳を作ってみてください。

 

最後に還付になった場合ですが、上記の仕訳にある「未払消費税」が「未収消費税」に代わり、借方に計上するだけです。未収消費税は資産ですね。だって税務署から返金してもらうお金を待っている状態ですので。

 

消費税の予定納税の計算方法は?

消費税の予定納税の計算方法はカンタンです。これですね。

 

前年度実績に基づく税額 (法71)

  • 前期の年税額÷前期の事業年度の月数×6

国税庁

 

たとえば前年度の消費税で100万円を納税したとしましょう。さらに前年度の事業年度は12ヶ月だとすれば、今期の消費税の予定納税額は50万円です。

 

いっぽうで、前年度の事業年度が10ヶ月とかになると、予定納税額は60万円になります。

 

ようは、前年度の納税額事業年度の月数で金額がわかるってことですね。

 

まとめ:消費税の予定納税の仕訳は税抜きだとややこしいです

予定納税の仕訳は税抜き経理or税込み経理で仕訳が違いました。

 

ややこしいので、数億円を稼げてない事業者は税込み経理にしたほうがいいですよ。融資が欲しかったりすれば、税抜きの方が見栄えが良くなったりするんですが、あくまで小手先のテクニックですw

 

負担が少ない税込み経理でOKだと思います。

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