「保険料の消費税はどうなる?」
「保険料は経費?それとも控除資料?」
「保険料の仕訳をおしてえてほしい…」
このような疑問にお答えします。保険料の消費税は非課税なので、かかりませんよ。
保険料の消費税はどうなるの?
繰り返しになりますが、保険料の消費税は非課税です。
非課税取引
- 預貯金の利子及び保険料を対価とする役務の提供等
- 預貯金や貸付金の利子、信用保証料、合同運用信託や公社債投資信託の信託報酬、保険料、保険料に類する共済掛金など
国税庁:非課税取引
消費税についてはこれだけなんですが、そもそも保険料は経費にできるのか?それとも控除資料なのかよく確認しましょう。
保険料は経費?それとも控除?
経費になる保険料の具体例はこれです。
- 賠償保険
- 自動車保険
- 自賠責保険
- 事務所の火災保険など
一方で控除になるのはこれです。
- 生命保険全般
- 介護保険
- 医療保険
- 学資保険
- 地震保険など
ただし、不動産業をしている方が払っている地震保険は、必要経費になるので、控除資料ではないですね。ここだけ注意すれば間違えないかとおもいます。
保険料の仕訳はどうなる?
保険料の仕訳はカンタンですよ。
店舗の火災保険5,000円を現金で支払ったときはこれです。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
保険料 | 5,000 | 現金 | 5,000 |
つづいて、1月1日に、2年契約の火災保険24,000円を現金で支払ったときの仕訳です。これはちょっとめんどうですね。(期首1月1日、期末12月31日の場合)
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | 適用 |
保険料 | 12,000 | 現金 | 24,000 | 1年分火災保険料 |
前払費用 | 12,000 | 1年分火災保険料 |
2年分の保険料をはらっているのですが、今期で経費にできるのは1年分だけです。なので、前払費用として資産計上してるんです。わかりづらいですよね。
で、来期ではこんな仕訳をして保険料を経費計上します。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | 適用 |
保険料 | 12,000 | 前払費用 | 12,000 | 1年分火災保険料 |
現金を減らすかわりに、前払費用を減らしてますよね。これで、まえに払った費用を精算した形になりました。
まとめ:保険料に消費税は課税されませんのでお間違え無く
保険料は消費税の非課税経費です。
保険料を経費として計上できるのは、自動車保険、自賠責保険、火災保険などでしたよね。これらを経費計上するときは、「何年分の保険料を払っているのか」に気をつけましょう。もしかしたら、前払費用として資産に計上しなくちゃいけないかもです。
資産がからんでくると、わかりづらいかもですが、B/S、P/Lを読み解く力は経営者にとって必須のスキルなので、ちょっとずつ学んでいきましょう。
今日はここまでです。