「経理担当者向けの決算や税金について勉強したい」
「消費税とか法人税を学べる本はある?」
このような疑問にお答えします。
決算前の経理担当者におすすめしたい税金の本
決算を向かえる経理担当者におすすめしたい税金の本をまとめてみました。
どれも私が実際に購入した本です。
- 平成30年版 STEP式 法人税申告書と決算書の作成手順
- 平成30年版/STEP式 消費税申告書の作成手順
- 超入門 コンパクト租税法
決算準備と法人税申告書の作成手順が分かる本
「平成30年版 STEP式 法人税申告書と決算書の作成手順」を読めば、
- 決算まえにどんな資料を揃えればいいのか
- 決算仕訳をどのように作成するのか
- 法人税の申告書手順
上記の3つがわかります。
法人税申告書の作成手順は知らなくてもいいと思いますが、決算処理方法は知っておくべきです。
将来的に転職活動をするときも、決算経験は聞かれますしw
私からのヒントを伝えると、決算のポイントは「貸借対照表の残高を確定させる」ことです。
まずは貸借対照表のそれぞれの勘定科目の残高を正しい金額になるように処理して、そのあとに損益計算書のうつります。
この本を読めば、中級レベルの実務家になれるはずです。
消費税の処理方法が分かる本
おなじシリーズの本ですが、「平成30年版/STEP式 消費税申告書の作成手順
」も良書です。
勘定科目ごとに消費税処理方法を理解できますし、消費税にまつわる届出書や申告書の作成方法まで記載されています。
正直いって、この一冊だけあれば、ほぼ消費税は網羅できると思いますよ。
辞書のように使えるので、買っておきましょう。
値段は3,000円ですが、これだけで消費税を網羅できるので高くはないです。
税金にまつわる法律の仕組みを理解できる入門書
3冊目は、税法の入門書です。
「超入門 コンパクト租税法」を読めば、税法の仕組みがざっくりとですが理解できます。
この本の良いところは、実際の判例をよく引用してくれる点です。
たとえば競馬の馬券で得た利益は雑所得or一時所得になるかで争われた判例が出てきます。
また詐欺で稼いだ所得にも税金がかかるなど、ふつうの本では触れないような内容が書かれていて、読み物としても面白いです。
「税法について少し知っておきたい」と考えていた方は、「超入門 コンパクト租税法」も読んでおきましょう。
税務の実務なら手引きもおすすめ
ご存知なかった方もおられるかもですが、税務署は「手引き」という税務実務方法をまとめた書類を発行し、ホームページで公開しています。
たとえば年末調整の仕方や法定調書合計書の作成方法などは手引きをみれば、誰でも作れるようになっています。
実務でよく使う資料なので、一度は読んでおくといいですよ。
国税庁:税務実務の手引き
税務大学教本もアリ
また税務大学では、国税の職員が研修で使っている教本も一般公開しています。
かなりの枚数の資料になりますが、無料で税金を学ぶにはもってこいです。
それにこれを読み込めば、税務職員と同じレベルの知識が得られますよ。
国税庁:税務大学教本
まとめ:経理担当者は決算前に税金の本を読んでおきましょう。
私が決算前の経理担当者さんにおすすめするのはこちらの本でした。
- 平成30年版 STEP式 法人税申告書と決算書の作成手順
- 平成30年版/STEP式 消費税申告書の作成手順
- 超入門 コンパクト租税法
このほかに、国税庁のホームページにある手引きや税務大学教本も参考になるので、お昼時間の合間にでも読んでみてください。