法人の赤字は10年間も繰り越せます【個人事業主は3年】

10years 法人

「法人の赤字は何年繰越せる?」

「赤字を繰越せばどれだけ税金を節約できる?」

 

このような疑問にお答えします。法人の赤字は10年間も繰越せます。世界的に法人にかかる税率を下げているので、このような法人に対する優遇措置は増えていくと思いますよ!

 



法人の赤字は10年間も繰越せます

10years

法人だと、赤字を10年間も繰越せるようになりました。以前は9年間だったんです。

 

確定申告書を提出する法人の各事業年度開始の日前9年(注1)以内に開始した事業年度で青色申告書を提出した事業年度に生じた欠損金額は、その各事業年度の所得金額の計算上損金の額に算入されます。

平成28年度の税制改正により、平成30年4月1日以後に開始する事業年度において生ずる欠損金額の繰越期間は10年とされています。

国税庁:欠損金の繰越控除

 

ただし、個人事業主と同じで青色申告にならないと赤字の繰越はできません。

 

じつは赤字の繰越期間はずっと延びている

赤字の繰越期間はずっと延びてきました。

  • 平成16年以前→繰越期間5
  • 平成16年度税制改正→繰越期間7
  • 平成23年度税制改正→繰越期間9
  • 平成28年度税制改正→繰越期間10年(平成30年4月1日以後開始事業年度からの適用と変更)

で、いまは10年です。

 

ところで、なぜ法人の赤字の繰越期間は延長され続けているのでしょうか?どうして個人事業主の赤字の繰越期間は変わらないのでしょうか?

 

じつは日本政府は法人が海外に移転してしまうのではないかと懸念しており、そのため法人に優遇な措置を小出しに提供していると、私は考えています。

 

法人が海外へ移転しないようにしたい

グーグルの本拠地がアイルランドにあって、大幅な節税に成功しているのはおそらく聞いたことはありますよね?

 

最近のニュースで、グーグルはアイルランドのほかにバミューダ諸島でペーパーカンパニーを作り、227億円の資産を海外に移転させることに成功しています。

 

米グーグルが外国税の支払い額削減を可能にする取り決めの一環として、2017年にオランダのペーパーカンパニーを通じて199億ユーロ(227億ドル)の資金をタックス・ヘイブン(租税回避地)として知られるバミューダに移転していたことが、オランダ商工会議所への提出文書で明らかになった。

ロイター:グーグルが租税回避

 

このようにグローバル企業は、税金の安い国に拠点を移しつつあります。日本政府としては法人が海外に移転してしまうと、税収が減ってしまうので困ります。だから法人にかかる税金を安くして、優秀な企業を日本に残そうと務めているのです

 

じっさいにアメリカでは、国内に企業を留まらせるために、法人税率を下げました。

 

トランプ米大統領は米テレビ番組で、10月をメドに追加減税案を打ち出す考えを明らかにした。35%から21%へと引き下げた連邦法人税率は「20%に下げることを考えている」と主張した。

日本経済新聞:トランプ氏「法人税20%に下げ」

 

つまり、世界中の企業は税金の安い国に移転し始めており、アメリカはそれを食い止めるために法人にかかる税金をおさえ始めている。だから日本もアメリカにならって、法人に有利になる税制改正を進めていると思います。

 

今後も法人にかかる税金は優遇され続けると思いますので、早めに法人を作っておいて節税できる体制を整えたほうが良いです。

 

「でも赤字が繰越せるからって節税になるの?」と思う方もおられると思うので、赤字を使った節税方法を解説します。

赤字を繰越せば税金を節約できます

赤字は経費と考えてください。つまり、欠損金の繰越とは、経費で経費のストックを作れてしまう仕組みになっちゃいます。

 

たとえば下記のような試算表で赤字の繰越が300万円あれば、所得は0円になり、法人税も0円になります。

 

ホスメモの試算表
売上 1,000
    家賃 200
    衣装費 100
    美容費 100
    旅費交通費 100
    通信費 100
    接待交際費 100
経費合計 700
赤字の繰越 300
所得 0

 

赤字の繰越がなければ、300万円の所得が出るところでしたが、過去の赤字は経費のように使えるので所得は0円になりました。赤字を経費のように使えているのがわかりますよね?

 

この赤字を法人だと10年間も繰越てつかえるようになります。なので、5年前に500万円の赤字を作って、今期でその赤字を使うことも可能です。また毎年100万円ずつ、繰越してきた赤字を減らすこともできます。

 

そして繰越した赤字が無くなったタイミングで、新たに赤字を作ることも…

 

アメリカのトランプ大統領は実際に、ある年に巨額の赤字を作り、そのあとは事業は黒字だけど、赤字の繰越額をつかって所得を0円にして税金を大幅に節約してきました。

 

やっぱり法人を持っていると、税金は有利ですね。

 

まとめ:法人の赤字は10年間繰越せるので節税できちゃいます

 

法人の赤字は10年間も繰越せるようになりました。

 

日本国内から優秀な企業が海外に移転するのを防ぐためにも、日本政府は今後も法人に有利な税制改正を続けていくと思います。

 

余力のある方は法人を作っておいて、税金を節約したほうがいいですよ。

法人と個人で所得を分散させたほうが圧倒的に有利なので。

 

ということで今日はおわりにします。

節税して貯金をざくざく貯めましょう(。・x・)ゞ

多数のコメント、ありがとうございます(・∀・。)

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