「確定申告をするモチベーションが湧いてこない…」
「確定申告のメリットとデメリットってなに?」
このような疑問にお答えします。
私は元々別の業界で働いていたのですが、いまは会計事務所で勤務してます。100人分以上の確定申告書を作成した経験があるので、税金の知識がない人にとって有益な情報を提供できると思います。
この記事の内容
・確定申告のメリット・デメリット
確定申告のメリットをまとめました
まずは確定申告のメリットを紹介します。
- 所得税、住民税、国民健康保険料が安くなる
- 青色申告にすれば赤字を経費にできる
- 税金の知識がつく
所得税、住民税、国民健康保険料が安くなる
ほとんどの方が知らなかったと思いますが、確定申告書をもとにして、所得税、住民税、国民健康保険料が計算されます。
そのため、確定申告で経費や控除をいれて課税所得を下げれば、この3つのが安くなります。
たとえば年収300万円のサラリーマンが15万円分の医療費を支払ったので、確定申告で医療費控除を受ければ、所得税と住民税が安くなります。(国保に加入していれば、国民健康保険料の安くなります。)
ホステスさんのような個人事業主なら、経費をいれて、所得をさげればこの3つの税金等を下げれます。(所得=売上ー経費)
実際にシミュレーションしてみたい方はスモビバで試してみましょう。
青色申告にすれば赤字を経費にできる
確定申告をしたことがある方なら知っていると思いますが、青色申告にすれば赤字を3年間繰り越すことができ、過去の赤字を経費のように使うことができます。
たとえば2017年に100万円の赤字ができ、2018年に300万円の黒字だったとしましょう。
このとき青色申告で確定申告をしていれば、2017年の100万円の赤字を経費として使えるので、2018年の所得は200万円になります(300万円ー100万円=200万円)。
このような仕組みがあるなんて、確定申告をやってないと知らないですよね…
参照:65万円も!ホステスの確定申告は青色申告で特別控除をうけよう
税金の知識がつく
確定申告をすれば、必然と税金の知識が身につきます。
ところで、税金は死ぬまで一生払い続けるものです。
自動車を買えば、自動車税と重量税を毎年のように払いますし、家を建てれば、固定資産税を毎年払います。また住んでいるだけで、住民税を払い、モノを買えば消費税を払い、お金を稼げば所得税を払います。親が亡くなり資産をもらうときには相続税もかかります。
このように税金は一生払い続けないといけないです。その税金をよくわからないまま払い続けるなんて、ちょっと恐ろしいですよね。
たとえば確定申告をすれば、最低限、所得税については知識が増えます。ちょっとお聞きしたいのですが、所得税が10%も跳ね上が所得金額をご存知でしょうか。
所得税率早見表
課税される所得金額 税率 控除額 195万円以下 5% 0円 195万円を超え 330万円以下 10% 97,500円 330万円を超え 695万円以下 20% 427,500円 695万円を超え 900万円以下 23% 636,000円 900万円を超え 1,800万円以下 33% 1,536,000円 1,800万円を超え4,000万円以下 40% 2,796,000円 4,000万円超 45% 4,796,000円 国税庁:所得税率
表にあります通り、所得が330万円を超えるタイミングと900万円を超えるタイミングで所得税が10%もあがります。この仕組みを知っていれば、「所得が900万円に届きそうになったら、法人を作って所得を分散させよう」なんてことを考えることができるようになりますよね。
このように確定申告の知識があれば、税金を節約できますし、将来お金で悩むことを避けることができるようになります。
確定申告のデメリット
つづいて、確定申告のデメリットです。
- 税理士に依頼すると10万円くらい取られる
- 専門知識が必要で難しそう
- めんどくさい
「確定申告は難しそう…」というイメージが強く、確定申告=税理士に依頼しなければいけないと考えている方が多いです。
しかし、いまネットの時代なのでfreeeなどの会計ソフトを使えば、専門知識がない人でも確定申告を作れちゃいます。
この事実を知らない人があまりに多い。
だから税理士に高い報酬をしぶしぶ払って確定申告をお願いしている人がほとんどです。これだと確定申告のイメージが悪い印象に染まっていきますよね…
ホスメモでは、確定申告書の作成方法を解説してますので気になる方はさらっと読んでみてください。税理士に依頼するのがばかばかしくなると思いますよ。
参照:確定申告書の作り方
まとめ:メリットとデメリットを踏まえつつ、確定申告をしましょう!
さいごにもう一度、確定申告のメリットを呈示しますね。
- 所得税、住民税、国民健康保険料が安くなる
- 青色申告にすれば赤字を経費にできる
- 税金の知識がつく
税金は一生払い続けるので、若いうちから確定申告の仕組みを理解しておくと安心です。しかも家族のうちに誰かひとりでも、確定申告が分かれば、全員分の税金を管理してあげることもできます。
ネットでぐぐれば、確定申告についてはなんでも調べられる時代です。
隣の人よりすこし行動するのが吉ですね。