「確定申告って集める書類が多くて面倒だな」と思っている方に向けてまとめ記事を作成しました。
「個人事業主で確定申告の必要書類はなに?」
「税務署に提出する書類をチェックリストでまとめてほしい」
上記のような疑問にお答えします。
個人事業主向けに記事をまとめています。とはいえ、サラリーマンの方にも有益な情報をまとめてありますので、参考にしてください。
この記事の内容
・確定申告で必要な資料
・確定申告で税務署に提出する資料
個人事業主向けに確定申告の必要書類をまとめました
確定申告で必要な書類はこれです。ざっと確認してみてください。
確定申告に必要な資料(ホスメモ) | ||
資料の種類 | 資料の名前 | 役に立つ説明 |
売上(収入) | 支払調書 | 1年間の売上と源泉所得税がわかる書類 |
源泉徴収票 | 1年間のお給料がわかる書類(基本的に個人事業主にはない) | |
給与明細書 | 毎月の報酬もしくはお給料がわかる資料 | |
経費 | 仕入高 | Ex.売上高に対応する原価の仕入分、飲食店なら食材の費用、不動産管理業なら管理費 |
諸会費 | Ex.年会費、カード年会費 | |
衣装費 | Ex.事業用の衣装にかかった費用、上着、下着、靴下、めがね、コスプレ、水着 | |
美容費 | Ex.化粧品、エステ、美容院、サプリメント、コンタクトレンズ、ネイル(接客業の方向け) | |
通信費 | Ex.インターネット代、電話代、郵便代 | |
会議費 | Ex.一人当たり5,000円以下の飲食代、カフェ代、飲み物代、ご飯代 | |
保険料 | Ex.自動車保険料、火災保険料など | |
外注費 | Ex.外注業者に支払う報酬 | |
消耗品費 | Ex.10万円以下の備品代、スマホ、パソコン、文房具、名刺 | |
租税公課 | Ex.税金を払った費用、印紙代、固定資産税、不動産取得税、自動車税、印紙税 | |
地代家賃 | Ex.自宅の家賃、事務所の家賃 | |
給与手当 | Ex.従業員に払うお給料、アルバイト代 | |
支払手数料 | Ex.銀行の振込手数料など | |
支払報酬料 | Ex.弁護士、税理士、司法書士など源泉徴収の対象となる報酬を払ったときに使う | |
接待交際費 | Ex.一人当たり5,000円を超える接待のご飯代、贈答品費、お歳暮にかかった費用 | |
水道光熱費 | Ex.電気代、ガス代、水道代 | |
旅費交通費 | Ex.タクシー代、電車代、バス代、飛行機代 | |
新聞図書費 | Ex.ビジネス本、話題づくりのための漫画、小説 | |
広告宣伝費 | Ex.宣伝するためにかかった費用、インターネット広告代、メディア掲載代 | |
カード明細 | 経費になるところだけピックアップする | |
通帳 | 〃 | |
控除 | 国民健康保険 | 控除証明書をみれば年間支払額がわかる(11月に送付される) |
国民年金 | 〃 | |
生命保険 | 〃 | |
介護保険 | 〃 | |
地震保険 | 〃 | |
共済掛け金 | 〃 | |
ふるさと納税 | 寄付金受領証明書 | |
住宅ローン | 残高証明書など | |
医療費 | 医療費の領収書 | |
その他の収入 | 株の取引 | 特定口座年間取引報告書など |
FXの取引 | 年間取引報告書など | |
仮想通貨取引 | 〃 |
この書類があれば、確定申告書を作るには十分ですが、書類をすべて揃えるのはけっこう時間がかかりますので早めに準備しましょう。
たとえば国民年金控除の証明書を再発行してもらたり、カード明細をカード会社に年間分発行してもらうなどしていると1~2週間くらい時間がかかります。
資料を集めるのも大変なので、早めの行動が吉です。
確定申告で税務署に提出する資料
つづいて、実際に提出するのは次の資料です。
確定申告で税務署に提出する書類(ホスメモ) | ||
資料の種類 | 資料の名前 | 役に立つ説明 |
所得税青色申告決算書 | 貸借対照表 | 資産、負債、資本を記録する書類。会計知識がないと、理解しづらい内容です |
損益計算書(決算書) | 売上と経費の明細が分かる書類。重要です。 | |
損益計算書の明細書 | 売上と給与の明細で、とくに重要ではないですね | |
減価償却費などの明細書 | 事業用でクルマなどの資産を持っていると書きます。なければ白紙です | |
確定申告書B | 第一表 | 収入、控除額、税額がわかります。一番肝心な書類です |
第二表 | 社会控除や税金の明細がかかれてます。ほとんど確認しないです | |
添付書類 | 源泉徴収票 | 年間の収入や源泉所得税がわかる(給与所得者のみ、2019年分からなくても平気) |
支払調書 | 年間の売上や源泉所得税がわかる(個人事業主のみ、なくても平気) | |
マイナンバーに関する本人確認書類(コピー) | 国民全員を数字で管理してます。身分証明書ですね | |
小規模企業共済等掛金控除の証明書 | 個人事業主向けの退職金積立です、これで税金やすくできます | |
社会保険料控除の証明書 | 年間で支払った国民年金、国民健康保険料の証明書 | |
生命保険料控除の証明書 | メットライフなどの生命保険や介護保険の証明書 | |
地震保険料控除の証明書 | 持ち家がある人は、地震保険に入ってますよね | |
寄附金控除の証明書 | ふるさと納税などの寄付金の証明書 | |
医療費控除の明細書 | 年間の医療費を計算した明細です | |
住宅ローンの資料 | 住宅ローンの年末残高証明書、土地と建物の全部事項証明書、
土地の売買契約書、建物の売買契約書 |
個人事業主が全員が提出するのは、所得税青色申告決算書(白色の方は白)と確定申告書Bです。
添付書類については、必要な人だけが提出するので全員ではないので、関係なければ気にしないでください。
ちなみにサラリーマンや年金受給者の方で、副業してなければ、確定申告書Aを提出します。
ここからは確定申告のやり方を説明します。すでに確定申告を知っている人は、読み飛ばしてもらってかまわないです。
うすうす気づいていると思いますが、確定申告は税理士に頼まなくてもできちゃいます。
確定申告書の作り方
手順はつぎの通りです。
あまり身構えなくていいですよ、freeeを使えば誰でも確定申告書が作れますから。
- 会計資料を集める(売上と経費)
- 経費を勘定科目ごとに分ける
- 勘定科目ごとに合計金額を求める
- 勘定科目ごとの合計金額をfreeeに入力する
- freeeにある確定申告のチェックリストに答える
1~3はとても地味な作業です。
でも何一つ難しいことはしてなくて、専門知識もほぼいらない。
だって、領収書を振り分けて、合計金額を求めるだけです。
4~5の作業についてはもう少し詳しく説明しますね。
勘定科目ごとの合計金額をfreeeに入力する
1~3の作業が終われば、画像にあるように、freeeで勘定科目ごとに合計額を入力します。
とくに難しいことはないですよね?
おそらく操作方法に戸惑うくらいです。
操作方法はfreeeのヘルプを確認してください。
決済済みの取引を登録する
取引内容が確定した日(発生日)と資金の支払や受取をした日(決済日)が同じ場合は、決済ステータスを「完了」として取引を登録します。
例えば、現金で物品を購入した場合は決済済みの取引として登録します。
1.[取引]→[取引の一覧・登録]をクリックします。
2. 決済ステータスを「完了」とし、必要な項目を入力します。
freeeヘルプ:手動で取引を登録する
freeeにある確定申告のチェックリストに答える
勘定科目ごとの合計額を入力できたら、freeeの◯×のチェックリストに答えるだけで確定申告書が作れます。
freeeにある確定申告のチェックリストをまとめましたので、確認してみてください。
慣れれば、5分で終わりますよ。
番号 | 確定申告のチェックリスト(ホスメモ) |
1 | 会社から給与を受け取りましたか? |
2 | 給与以外に源泉徴収されている収入はありますか? |
3 | 税理士や弁護士などに報酬を支払いましたか? |
4 | 仕事とプライベートで兼用しているものはありますか?(家事按分) |
5 | 病気等で病院に行ったり、医療用の市販薬を購入しましたか? |
6 | ふるさと納税などの寄附をしましたか? |
7 | 養っている配偶者はいますか? |
8 | 子供などの扶養家族はいますか? |
9 | 生命保険に加入していますか? |
10 | 地震保険に加入していますか? |
11 | 国民年金に加入していますか? |
12 | 国民年金基金に加入していますか? |
13 | 国民健康保険に加入していますか? |
14 | その他の社会保険料を支払っていますか? |
15 | 小規模企業共済や企業型・個人型年金等の掛金を支払っていますか? |
16 | 過去10年以内に住宅ローンを組んでマイホームを購入またはリフォームしましたか? |
17 | 税務署から予定納税額の通知書は届きましたか? |
18 | 株式の取引はありますか? |
19 | 仮想通貨の取引はありますか? |
20 | FXの取引はありますか? |
21 | 前年度に損失を繰り越しましたか? |
関係ない項目はすべて×と答えればでオーケーです。
たとえば「会社から給与を受け取りましたか?」の質問に◯と答えると、このような画面が出てきます。
これは源泉徴収票で、給与をもらっている人は必ず会社からもらう書類になります。この源泉徴収票から年間の給与額、源泉所得税を把握できます。
このようにすべての項目で、画像付きの説明があります。とくに専門知識は必要なく、◯×で答えられる質問に答えて、確定申告書を作るイメージです。
これなら簡単ですよね?
さっそく始めてみましょう。
freeeのページで「無料で始める」をクリックしてください。
つづいて、個人事業主を選んで、メールアドレスとパスワードを設定します。
業種を選ぶこところがありますが、よくわからない方は「その他サービス業」でOKです。
その後、freeeのプランを選ぶページに飛びます。
文字が小さいのですが、「スタータープランのお試しはこちら」を選択してください。これで無料体験できます。
これでfreeeが使えます!確認として、赤字で「スタータープラン残り30日」と表示されていれば平気です。
*30日以降も利用する場合は、クレジットカードを登録する必要があります。
freeeは30日間、無料です。
しかもスマホで確定申告書を作れちゃうので、パソコンがない人でも心配ないですよ。
freeeのヘルプにも確定申告の流れを解説している記事がありますので、合わせて確認してみてください。
まとめ:確定申告で必要な書類は早めに集めておきましょう
ここまで読んでくれた方は、確定申告の要領をつかんで、ちょっとほっとしているのではないでしょうか。
じつは、確定申告でもっとも大変なのは必要な資料を集めることです。
この地味な作業に時間がかかってしまい、税理士に高い報酬を払って確定申告している方がとても多い。
普段からちゃんと資料を管理している方なら、すぐ確定申告できちゃうんですが、毎日忙しくてなかなかうまくいかないですよね。
まずは領収書などの資料をかき集めましょう。
あとやる気が出ない方は、適当な数字を入れて確定申告書を一回作ってみてください。
そうすれば、ゴールまでの道のりがはっきりしてくるので、行動にしやすいですよ。
ぐだぐだしてしまって、「けっきょく3月15日までに提出できなかった」ということがないように、少しずつ行動にしましょう。
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