通帳が帳簿と合わない原因とは?税理士に依頼すべき?【3つだけ】

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「通帳が帳簿と合わない…」

「帳簿と合わない原因はなんだろう?」

「税理士に依頼したほうがいいのかな?」

 

上記のような疑問に会計事務所歴6年のホスメモがお答えします。

 

通帳と帳簿の残高が合わないことってよくありますよね。

おもな原因は入力ミスですが、そのほかに期首残高が合ってないケースや複数の通帳残高が合算されてしまっているケースもあります。

 

詳しく解説しますので、ぜひ最後までお付き合いください。

 

通帳が帳簿と合わない原因は?【3つです】

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通帳と帳簿の残高が合わない3つの原因をまとめました。

 

  1. 通帳の補助科目が設定されてない(複数ある場合)
  2. 期首残高からズレている
  3. 入力ミス

 

1、通帳に補助科目が設定されてない(複数ある場合)

もしあなたの事業用の通帳が2つ以上ある場合、普通預金の勘定科目に補助科目を設定していますでしょうか?

 

たとえばUFJ銀行とSBIネット銀行の口座があるとすれば、普通預金にそれぞれの補助科目をつけて管理すべきです。でないと、帳簿上は両方の取引が合算されてしまいます…。

 

この勘違いはよくあります。

たとえば「決算書の普通預金と通帳が合わない!」と思ったとき。

 

決算書は普通預金の合計額が記載されます。

なので通帳を複数持っていれば、すべての通帳の合計額と決算書の残高が一致するはずです。

 

通帳を補助科目で管理するテクニックは実務かならず使います。

もし初めて知った方がいればいまから補助科目を設定しましょう。

2、期首から残高がズレている

意外とつまずきやすいのが、期首残高の設定です。

貸借対照表は残高を繰り延べていくので、貸借対照表の勘定科目ごとの残高管理が非常に重要なんですよね。

 

まずは貸借対照表の期首残高を見ていただけますか?

期首残高時点で通帳と合っていない場合考えられるのは、

  1. 開始残高を設定し忘れている
  2. 前期で帳簿を間違えている

 

上記の2点のどちらかです。

おそらく開始残高を設定し忘れている人が多いので「開始残高で仕訳は作る?プライベート兼用の口座はどうする?」で詳細を確認しましょう。

 

もし前期の帳簿でミスがあれば、「前期修正損益」の仕訳を作ります。

詳しくは「未払金の決算仕訳は?計上漏れがあったときはどうする?【決算整理】」の後半にまとめています。

3、入力ミス

正直に申し上げると、帳簿と通帳の残高不一致は入力ミスがほとんどです。

 

おもな入力ミスとあげすと下記の3つです。

  1. 数字に位が入れ替わっている
  2. 二重で計上がある
  3. 桁が多い

 

わたしがよく間違えるのは数字の位を入れ替えてしまうパターン。

77,580円を75,780円と打ち間違える、あるあるですよね。

 

数字とにらめっこするとイライラしてきます。

なのであらかじめよくある入力ミスのパターンを頭の中にいれておく、ミスを発見しやすいですよ。

通帳と帳簿を合わせられれば税理士いらないです

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帳簿でイライラしてきたと思いますが、通帳入力をご自身でできれば税理士はいらないと思いますよ。

あとちょっとした裏技も教えますね。

  1. 通帳入力が帳簿作成業務の70%を占める
  2. 1年だけ税理士に依頼して帳簿をもらうのもアリ

 

1、通帳入力が帳簿作成業務の70%を占める

じつは通帳入力は記帳代行業務のメイン作業です。業務の70%は通帳入力といっても過言ではありません。

 

なぜかというと現金の盗難をふせぐために、売掛金の回収、買掛金、未払金の支払、経費の引き落としなど、取引を通帳に集めている経営者が多いからです。

 

日頃から現金の管理をされているとわかりますが、ちょっとずつ合わないです。

もし仮に従業員が毎日500円ずつ、経費を水増しして、お金をポケットにしていたとすると、1カ月で約15,000円の損です。これが1年続けば180,000円の損。

 

このように盗難リスクは経営に大きなダメージを与えかねません。

なので通帳に取引を集中させる経営者が多いです。

 

つまり通帳入力ができれば、帳簿作成業務の70%は完了したと言っても誇張ではないんですよ。

2、1年だけ税理士に依頼して帳簿をもらうのもアリ

ここだけの話、1年間だけ税理士と顧問契約を結び、解約してから帳簿をもらうという方法もあります。

そうすればあなたの帳簿の見本が手に入るので、あとはマネするだけ。

 

ただし、注意点もあるので安易に行動するのは控えてください。

私の経験上、考えられる注意点は、

  1. 税理士が帳簿を渡すことを拒否
  2. 別途費用が発生する

 

上記の2つです。

大手の税理士法人に多いですが、顧問契約が解除されると帳簿を引き渡してくれません。

ここで揉めるケースは非常に多いので、税理士と顧問契約をするときは事前に帳簿の受け渡しはOKか確認すべきですね。

まとめ:通帳と帳簿の残高が合わない原因は3つ

通帳と帳簿の残高が合わない原因は3つでした。

 

  1. 通帳の補助科目が設定されてない(複数ある場合)
  2. 期首残高からズレている
  3. 入力ミス

 

一つずつ確認して、原因を見つけてください。

通帳入力ができれば帳簿の70%が完成したといっても過言ではありませんよ。

 

ホスメモでは帳簿の付け方をまとめた記事もたくさんあります。

 

ぜひほかの記事にも目を通していただき、なにか質問があればコメントください。

税金に関することはお答えできませんが、簿記やお金についてはお答えできます。

 

ではまたどこかの記事でお会いしましょう。

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