「どこまでFXの経費で入れられる?」
「経費の判断基準は?」
「家賃もOK?」
このような疑問にお答えします。
結論をいっちゃうと、売上を発生させるのに必要な経費はほぼ経費になりますよ。
で、微妙な経費は30~50%で計上するのがおすすめですw
FXの経費はいくらまで入れられる?
売上を発生させるためにかかった経費であれば経費算入できます。
とはいえ常識の範囲内です。
下記に税法を引用しましたので、赤字の部分を読んで確認してください。
その年分の不動産所得の金額、事業所得の金額又は雑所得の金額(事業所得の金額及び雑所得の金額のうち山林の伐採又は譲渡に係るもの並びに雑所得の金額のうち第三十五条第三項(公的年金等の定義)に規定する公的年金等に係るものを除く。)の計算上必要経費に算入すべき金額は、別段の定めがあるものを除き、これらの所得の総収入金額に係る売上原価その他当該総収入金額を得るため直接に要した費用の額及びその年における販売費、一般管理費その他これらの所得を生ずべき業務について生じた費用(償却費以外の費用でその年において債務の確定しないものを除く。)の額とする。
所得税法:第三十七条一項
たとえば自宅でFXのトレードをしていて、100万円儲けたとしましょう。
で、自宅でトレードをするには場所やパソコン、デスク、イスなどが必要ですよね?
もちろんインターネットも。
このように考えれば、上記のアイテムはすべて経費です。
さらっと言いましたが、自宅でトレードをしているなら家賃も経費になりますよ。
ただし、金額の30%くらいで計上してください。
家賃などの微妙な経費は30~50%で計上
「これ経費になるかな〜」って悩むものってありますよね。
代表格は自宅の家賃。
自宅の家賃って、プライベートな要素も多い費用ですから、経費になるのか悩んでしまう。
このようにプライベートな要素が多い経費は、金額の30~50%を計上するのがいいですよ。
なんで30%かというと、慣例になっているから。
もっともらしいことを言えば、6畳の部屋にデスクなどを置けば2畳くらいのスペースが取られますよね?
そうすると部屋全体の30%くらいは作業スペースになりますので、経費も30%だけ認められるというわけです。(6畳×30%=約2畳)
まあ自宅の家賃を計上するときは、30%が慣例になっているので30%で計上しておくのが無難ですね。
経費の入れ過ぎはダメです
経費の入れ過ぎに注意してください。
「すこしでも税金を下げたい…」と思うと、だんだん経費が多くなっちゃうんですよね。
たとえば毎年赤字なのに経費がずっと増えつづけていたら変だと思いませんか。
私だったら「どうして赤字なのにFXを続けているんだろう?」と感じてしまいます。
そうすると税務官に目をつけられて、税金がたっぷりとれる3~5年後に税務調査に入られるんですよね。
たしかに確定申告で経費を入れて所得を下げれば、所得税と住民税の両方が安くなるので気持ちは分かります。
それに確定申告をしても領収書を提出するわけではないので、税務調査に入られるまではバレないですしね。
それでも税務調査に入られたときのリスクを考えれば、きっちり確定申告をするのが確実ではないでしょうか。
何ごともバランスが大事です。
FXの経費一覧
FXで計上できる経費を一覧表にまとめました。
ぜひ参考にしてください。
勘定科目 | 役に立つ説明 |
諸会費 | Ex.年会費、カード年会費 |
衣装費 | Ex.セミナーに参加するときのスーツなど |
通信費 | Ex.FXで使うインターネット代、電話代 |
会議費 | Ex.一人当たり5,000円以下の飲食代、カフェ代、飲み物代、ご飯代 |
外注費 | Ex.外注業者に支払う報酬、 |
消耗品費 | Ex.10万円以下の備品代、スマホ、パソコン、デスク、イス、文房具、名刺 |
地代家賃 | Ex.事務所の家賃、自宅の家賃(自宅は30%で計上) |
支払手数料 | Ex.銀行の振込手数料など |
支払報酬料 | Ex.弁護士、税理士、司法書士など源泉徴収の対象となる報酬を払ったときに使う |
接待交際費 | Ex.一人当たり5,000円を超える接待のご飯代、贈答品費、お歳暮にかかった費用 |
水道光熱費 | Ex.電気代、ガス代、水道代(自宅なら30%で) |
旅費交通費 | Ex.タクシー代、電車代、バス代、飛行機代 |
新聞図書費 | Ex.FX関連のビジネス本 |
広告宣伝費 | Ex.宣伝するためにかかった費用、インターネット広告代、メディア掲載代 |
正直いって、FXは経費があんまりかからないと思います。
金額が大きくなりやすいのはパソコンやスマホ代、モニター代くらいですし。
よくあるのが節税対策が、インスタやTwitterに高級なホテル、高級なレストランの写真を挙げて経費にしようとすること。
ぶっちゃけすこしなら経費になりそうですが、全然売上に関係しないのに、高給ホテルで遊んでいる写真を挙げたって全額否認されますよ…気をつけましょう。
まとめ:FXの経費は売上に関係あるものだけです
FXの経費は売上を発生させるために必要なものだけでした。
また経費にはプライベートな要素を含むものもありますが、これは按分して30~50%くらいで計上しましょう。家賃とかです。
繰り返しになりますが、経費はほどほどにいれましょうね。
なにごともバランスが大事なので。
では快適なFXライフをお過ごしください。
FXの税率については「FXの税率はいくら?雑所得になるってほんとう?」でご確認ください。
FXで稼いだ所得は雑所得の中の「先物取引に係る雑所得等」に分類され、分離課税で申告することになりますよ。
ほかの所得とは計算方法が大きく違うので注意してください。