更正の請求する?確定申告で経費漏れがあったときの対処法

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「確定申告で経費漏れがあったときはどうすればいいの?」

「更正の請求をしたほうがいい?」

 

このような疑問にお答えします。確定申告で経費漏れがあったときは、「更正の請求」で正しい税額を再計算できます。ですが、、、この手続きはあまりおすすめしません。その理由をお伝えします。

 

確定申告で経費漏れがあったときの対処法

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確定申告後に経費漏れが発覚したときの対処法はこの2つです。

  1. なにもしない
  2. 更正の請求をする

 

残念ですが、私は更正の請求をしないほうがいいと考えています。

 

なにもしない

経費漏れがあったときは「もっと節税できたのに…」という気持ちになりますよね。でも、さっさと諦めて忘れるようにしたほうがいいですw

 

なんでこのようなことを言うかというと、更正の請求をすると税務署があなたの申告書を精査するからです。

 

ほとんどの事業者は、税務署に申告書をまじまじとチェックされたくないはずですよね。たとえやましいことがなかったとしても、あなたとの認識と税務署の認識に乖離があれば、経費を否認されることがありえますし。

 

またなぜ更正の請求をするのか、書類に理由を書く必要もあります。

 

たとえば「数百万円分の経費を計上しやすれていた」のであれば、更正の請求をしたほうがいいかもですが、数万円程度ならなにもしないほうが懸命です。

 

とくに赤字の法人や個人事業主は、税額が変わらないのでなにもしなくていいと思いますよ。

 

更正の請求をする

確定申告後に経費漏れがあったときは更正の請求ができます。

 

更正の請求とは、本来よりも税金を多く払いすぎたり、還付金を少なくもらっているときにつかえる手続きです。

 

更正の請求をするときは、まず税務署に電話して必要な書類を確認しましょう。会計事務所で働いている人もじっさいに税務署に電話して、どうして更正の請求が必要になったのか、更正の請求をするためにはどんな書類を準備すればいいのか確認しています。

 

そのあとは税務署の指示に従い「所得税及び復興特別所得税の更正の請求手続」を作成します。書類を見ていただければ分かりますが、すでに提出した確定申告の内容と今回再計算した確定申告の内容を比較できるようになっています。

 

基本的には税理士に任せてしまう仕事ですが、自力でもできるので、どうしても更正の請求をしたい方はどうぞお試しくださいw

 

経費漏れが起こらないようにするにはどうすればいい?

経費漏れがあると、更正の請求をしないかぎり経費にできないので漏れをなくすように努めてください。

 

経費のチェックリスト表を載せておきますので、こちらを見ながら経費漏れがないか確認するのがいいと思います。

資料の種類 勘定科目 役に立つ説明
経費 仕入高 Ex.売上高に対応する原価の仕入分、飲食店なら食材の費用、不動産管理業なら管理費
諸会費 Ex.年会費、カード年会費
衣装費 Ex.事業用の衣装にかかった費用、上着、下着、靴下、めがね、コスプレ、水着
美容費 Ex.化粧品、エステ、美容院、サプリメント、コンタクトレンズ、ネイル
通信費 Ex.インターネット代、電話代、郵便代
会議費 Ex.一人当たり5,000円以下の飲食代、カフェ代、飲み物代、ご飯代
保険料 Ex.自動車保険料、火災保険料など
外注費 Ex.外注業者に支払う報酬
消耗品費 Ex.10万円以下の備品代、スマホ、パソコン、文房具、名刺
租税公課 Ex.税金を払った費用、印紙代、固定資産税、不動産取得税、自動車税、印紙税
地代家賃 Ex.自宅の家賃、事務所の家賃
給与手当 Ex.従業員に払うお給料、アルバイト代
支払手数料 Ex.銀行の振込手数料など
支払報酬料 Ex.弁護士、税理士、司法書士など源泉徴収の対象となる報酬を払ったときに使う
接待交際費 Ex.一人当たり5,000円を超える接待のご飯代、贈答品費、お歳暮にかかった費用
水道光熱費 Ex.電気代、ガス代、水道代
旅費交通費 Ex.タクシー代、電車代、バス代、飛行機代
新聞図書費 Ex.ビジネス本、話題づくりのための漫画、小説
広告宣伝費 Ex.宣伝するためにかかった費用、インターネット広告代、メディア掲載代

 ホスメモ:個人事業主の経費まとめ

 

また経費漏れがある方の特徴としては、

  1. 普段から帳簿を作っていない
  2. 直前で確定申告書を作成している

 

という方が多いですよ。

 

気持ちはわかるんですけどね、、、ほとんどの方は会計ソフトなんて開きたくもないと思いますし。また会計事務所で働いている人でさえ、自分の確定申告はおろそかにしている人が多かったりしますww

 

最低限、毎月の数字が分かるように仕訳を作るようにしておけば経費漏れは予防できるはずです。

 

まとめ:確定申告で経費漏れをしてしまったら、諦めましょうw

確定申告後に経費漏れが発覚したときの対処法はこの2つでした。

  1. なにもしない
  2. 更正の請求をする

 

私の意見としては、経費漏れをしてしまったら諦めるほうがいいと思います。更正の請求もできますが、税務署に目立ちますし、かならず更正の請求が認められるともかぎりません。

 

税額が数十万円変わってくるのであれば、更正の請求もありですけど、少額ならなにもしないほうが懸命だと思いますよ。

 

今日はここまでです。

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