「ブログの収入が会社にバレるか心配…」
「ブログ収入があるのに確定申告しなちとバレる?」
上記のような疑問にお答えします。
結論をいうと、副業ブロガーは確定申告で住民税を「自分で納付」にして提出すれば会社にばれません。
そもそも確定申告をしていない人は、3~5年後にバレますね。
なぜ3~5年後かというと、ペナルティをたくさん取れるからです。
ブログの収入は会社や税務署にバレるの?
確定申告をしていなければ、ブログ収入はいずれバレます。
どのようにバレるのかそれぞれ説明しますね。
- 会社にばれる理由
- 税務署にバレる理由
1、会社にばれる理由
もうご存知かもしれませんが、ブログ収入が会社にばれる理由は住民税の納付額が増えるからですね。
なので結論を先に言ってしまうと、ブログ収入の分の住民税を「自分で納付」すればOKです。
具体的には、確定申告書の第二表で住民税を「自分で納付する」に◯をつけるだけ。
こうすることで、確定申告で住民税の納付額が増えたとしても、納付額は勤め先には通知されず、あなたの家に住民税の納付書が届くようになります。
会社は従業員の住民税を管理している
ブログ以外にも副業をされている方は全員知っておいてほしいのですが、会社はあなたの住民税を給料から天引きして、代わりに納付しています。
いわゆる住民税の特別徴収ですね。
なので会社の経理さんは、従業員一人ひとりの住民税額を把握しています。
で、ここが問題なのですが、住民税額が急に増額されると「計算ミスがあったのかも?」と経理さんが不安になるんですよ。
たとえば年収が400万円のサラリーマンの住民税は年間で約18万円なのですが、もし60万円になっていたとしたら、「あれ?計算ミスしたかも?」と誰でも不安になりそうですよね?
そうすると、役所に確認の電話を入れてしまうことがあるのですが、ここで副業がばれます。
個人情報の観点から「◯◯さんは副業があるので…」とは役所は言わないでしょう。
しかしながら、「◯◯さんは確定申告をされていて、役所はその申告書に基づき住民税額を計算しております。税額は正しい数字です。」ぐらいは言うかもしれない。
役所に電話しなくても、住民税額が年収より高いときはほかに収入があるはずで、どちらにしても副業がばれる。
会社に副業をばれないようにするには、確定申告をきちんとするしかないですね…。
あとで説明しますが、所得税法上は副業で稼いだ所得が20万円以下だと確定申告は不要とされていますが、住民税は申告が必要です。
なので、けっきょくは確定申告したほうが早い。確定申告書を提出すれば、所得税と住民税の両方を申告したことになるので。
2、税務署にばれる理由
ブログの収入が税務署にばれる理由は、
- 税務署は銀行通帳を見れるから
- ASPやGoogleに税務調査が入るから
などが考えられます。
税務署は銀行通帳を見れる
もうご存知だと思いますが、税務署は銀行口座を覗くことが可能です。
そのため、年収よりも多くの入金が通帳に振り込まれていれば「申告していない収入があるかもしれない」と疑念を抱かれやすい。
たとえば年収が300万円のはずなのに、毎月100万円も入金があればおかしいですよね。
加えて税務署は年末調整時に、役員だと年収150万円、従業員だと年収500万円以上の方の源泉徴収票も把握しています。
ホスメモ:年末調整の書類の保存期間はいつまで?税務署には提出するの?
さらに国外へ送金した金額が100万円を超えると、銀行は税務署に「国外送金等調書」を提出しなければいけません。
このように税務署は個人の通帳を監視しています。
確定申告しないといずれ税務署にばれますね。
ASPやGoogleに税務調査が入る
A8netのようなASPやGoogleにだって税務調査は入ります。
このときに税務署から取引先へ調査が行くこともあります。
いわゆる「反面調査」です。
たとえばA8netに税務調査が入り、アフィリエイターの名簿を税務署に提出したとしましょう。
A8netにとってみれば、アフィリエイターへの外注費は売上原価に相当するとおもわれるので、税務署は明細を求めるはずです。
そして、ここでアフィリエイターの報酬を一つひとつチェックされるわけです。
悪質な業者の場合は架空経費を計上しますからね。
この調査の過程で無申告のアフィリエイターが偶然見つかることもあるでしょう。
このような流れで、取引先の税務調査から芋づる式に脱税している事業者がばれてしまう。
税務調査はすぐに来ないからコワイ
この記事の読者で確定申告しない人はいないとおもいますが、念のため説明しておくと、確定申告をしなくてもすぐには税務調査は来ません。
なぜだと思いますか?
答えは簡単で、がっつりペナルティをとるためです。
最近では青汁王子やチュートリアルの徳井氏が税務調査に入られ、追徴課税を受けましたよね?
税務調査が遅れてくる事例(2019年)
チュートリアルの徳井の税務調査は2019年に発覚しました
対象となったのはすべて過去の内容です無申告:2016年から2018年
所得隠し:2012年から2015年無申告でも最初の3年間は税務署から指摘はありません…
しかし必ず連絡が来ます…https://t.co/1l3YeOvoe1— ホスメモ (@hosmemo) October 28, 2019
じつは、調査対象の事業年度は3~5年前から現在にかけてです。
つまり、3~5年は脱税させたまま泳がされています。
そのほうが税務署の人件費を削減できますし、事業者にはがっつりペナルティを課せますよね?
それに一度確定申告をしなかった人は、そのまま数年間は確定申告しないですから…。
ようするに味を占めてしまうわけです。これが税務署の罠だとはしらずに…。
けっきょくは最初からしっかり確定申告をしておけば良かったのに…というケースが非常に多いので、無申告だけはまじで止めましょう。
ブログでいくら稼ぐと確定申告が必要に?
副業でブログ収入があるときは、所得が20万円を超えると確定申告が必要でした。
年末調整を受けた給与所得以外の所得が20万円以下のサラリーマンの方は、確定申告は不要です。
医療費控除やふるさと納税(寄附金控除)などの適用を受ける場合は、20万円以下の所得も含めて確定申告を行います。国税庁:副収入があるとき
所得税は20万円以下なら確定申告は不要でしたが、住民税は必要。
なので、けっきょく副業をしているのであれば確定申告をしたほうがいいというはなしです。
確定申告で必要な書類は?
確定申告で必要な書類をまとめました。
参考にしてください。
確定申告に必要な資料(ホスメモ) | ||
資料の種類 | 資料の名前 | 役に立つ説明 |
売上(収入) | 支払調書 | 1年間の売上と源泉所得税がわかる書類 |
源泉徴収票 | 1年間のお給料がわかる書類(基本的に個人事業主にはない) | |
給与明細書 | 毎月の報酬もしくはお給料がわかる資料 | |
経費 | 仕入高 | Ex.売上高に対応する原価の仕入分、飲食店なら食材の費用、不動産管理業なら管理費 |
諸会費 | Ex.年会費、カード年会費 | |
衣装費 | Ex.事業用の衣装にかかった費用、上着、下着、靴下、めがね、コスプレ、水着 | |
美容費 | Ex.化粧品、エステ、美容院、サプリメント、コンタクトレンズ、ネイル(接客業の方向け) | |
通信費 | Ex.インターネット代、電話代、郵便代 | |
会議費 | Ex.一人当たり5,000円以下の飲食代、カフェ代、飲み物代、ご飯代 | |
保険料 | Ex.自動車保険料、火災保険料など | |
外注費 | Ex.外注業者に支払う報酬 | |
消耗品費 | Ex.10万円以下の備品代、スマホ、パソコン、文房具、名刺 | |
租税公課 | Ex.税金を払った費用、印紙代、固定資産税、不動産取得税、自動車税、印紙税 | |
地代家賃 | Ex.自宅の家賃、事務所の家賃 | |
給与手当 | Ex.従業員に払うお給料、アルバイト代 | |
支払手数料 | Ex.銀行の振込手数料など | |
支払報酬料 | Ex.弁護士、税理士、司法書士など源泉徴収の対象となる報酬を払ったときに使う | |
接待交際費 | Ex.一人当たり5,000円を超える接待のご飯代、贈答品費、お歳暮にかかった費用 | |
水道光熱費 | Ex.電気代、ガス代、水道代 | |
旅費交通費 | Ex.タクシー代、電車代、バス代、飛行機代 | |
新聞図書費 | Ex.ビジネス本、話題づくりのための漫画、小説 | |
広告宣伝費 | Ex.宣伝するためにかかった費用、インターネット広告代、メディア掲載代 | |
カード明細 | 経費になるところだけピックアップする | |
通帳 | 〃 | |
控除 | 国民健康保険 | 控除証明書をみれば年間支払額がわかる(11月に送付される) |
国民年金 | 〃 | |
生命保険 | 〃 | |
介護保険 | 〃 | |
地震保険 | 〃 | |
共済掛け金 | 〃 | |
ふるさと納税 | 寄付金受領証明書 | |
住宅ローン | 残高証明書など | |
医療費 | 医療費の領収書 | |
その他の収入 | 株の取引 | 特定口座年間取引報告書など |
FXの取引 | 年間取引報告書など | |
仮想通貨取引 | 〃 |
ホスメモ:個人事業主向け!確定申告の必要書類まとめ【チェックリストも】
まとめ:確定申告してないとブログ収入は会社や税務署にばれます
ブログ収入が会社にばれる理由は、収入が増えたことで住民税額が増加するからでした。
会社は従業員の住民税を管理しているため、役所から送られてくる住民税の納付額が高額になると「副収入があるかもしれない」と経理の方に勘づかれてしまう。
これを防止するには、確定申告で住民税を「自分で納付」を選択すれば良いのでした。
つづいてブログ収入が税務署にばれる理由は、
- 税務署は銀行口座を監視できる
- ASPやGoogleの税務調査で取引先をチェックされる
からでした。
すべて振込で取引をしているので、証拠はばっちり残っています。
あと絶対に覚えておいてほしいのが、確定申告をしなくてもすぐには税務調査は来ない理由です。
もし思い出せない方はもう一度この記事を読んでほしい。
けっきょく分からないなりにも、確定申告を毎年していたほうがトータルで損しないです。
「確定申告をして納税するまでがビジネスだ」と誰かがツイートしていましたが、ほんとその通りだと思います。
副業がある方はぜひ確定申告してくださいね。
ホスメモでは確定申告を解説した記事がたくさんあるので参考にしてください。